「住宅ローン金利も上がるので今のうちに」というニュースを耳にしたことがないでしょうか?

本当に上がるのかな?どうしようかな?

と悩んでいる人も多いでしょう。住宅ローン金利の仕組みは為替、物価、経済などいろんな要素と関係していて、一概に上がるあるいは下がるとは言えないのです。

住宅ローンの金利は基準になる金利が存在する

金融機関が住宅ローンの金利を決める際は、基準にしている金利があります。
この基準にしている金利は、金融機関や商品によって異なりますが、「○○連動型」「金利は○○の水準を基準にする」というようにきちんと説明されています。
金融機関は、基準にしている金利にプラスアルファ(コスト・利益など)を乗せて住宅ローンの金利を決めているのです。
この基準となる金利は。「財政投融資貸付金利」「長期プライムレート」「短期プライムレート」主に3つです。

住宅ローンの金利が上下するのは、基準にしている「財政投融資貸付金利」「長期プライムレート」「短期プライムレート」が動いているからなのです。しかしこの3つも動いているのは事実です。実は、この3つにも基準にしている指標が存在し、この変動が影響するからなのです。

現在、民間の金融機関が扱っている住宅ローンの多くは、「短プラ連動型」の住宅ローンとなっています。これは「公定歩合」に影響します。

公定歩合とは?

「公定歩合」とは、『銀行の銀行』である日本銀行(日銀)が金融機関にお金を貸し出す時の金利のことを指します。

日銀は、日本国内経済にお金が余っていると判断すると公定歩合を引き上げて、資金のあまり具合を調整し、お金が足りないと判断すると公定歩合を下げることにより、資金を市場に多く供給することにより、経済の循環を促すという政策を行なっているように日銀の政策判断により、公定歩合は上下するのです。近年の「超低金利」時代はこの政策(公定歩合引き下げ)によるものなのです。